日本最大の漆の里で作られる茶器
福井県鯖江市河和田、1500年の伝統を誇る漆器の産地
国産の業務用漆器のシェア8割を占める越前漆器。漆器の工房が建ち並ぶ鯖江市河和田は1500年の歴史を受け継ぐ木地師、塗師、蒔絵師など様々な職人達が暮らす自然あふれる漆器の里です。職人が一つ一つ手作りでつくる「I for you 宙」の茶器はこの地で毎日変わる気温や湿度を職人が肌で感じながら漆や木地に最適な状態で塗りを施し、丁寧に仕上げています。
天然素材である木や漆を扱うため、同じ物はどれ一つとして無く、丁寧な作業を必要とする特別な品となっています。
越前漆器協同組合が運営する「うるしの里会館」では、越前漆器の技を駆使して作られた茶器それぞれの実物を直接手にとってご覧いただくことができます。
日本の伝統工芸・漆塗りの技術
漆器の文化をもっと日常生活にも広げていきたいという思いから、今回の茶箱シリーズは作られています。一つ一つ職人が木地に合わせて漆や様々な塗料を使った塗りを施すことで、伝統の継承に役立てています、
湿度が高いと「乾く」天然素材
漆はウルシオールという物質で構成され、水分に反応して堅くなります。そのため「漆がよく乾く」のは、湿度が高い梅雨から夏の季節。毎朝、湿度や温度を感じながら配合を調整して丁寧に仕上げていきます。
「生もの」である漆と日々異なる自然環境向き合い続けたからこそ実現する様々な素材とのコラボレーション。手作りだからこそ可能な空気にも気を遣いつつ、職人の愛情の詰まった商品。この伝統と経験を生かしながら「大切に育てた」感じが伝わる一品です。
木地師の細やかな技術
振り出し(金平糖が入るひょうたん型の入れ物)はパーツを組み合わせて作ったのでは無く、素材となる木を1から削り出して作り上げたまさに工芸品。
一つ一つ丁寧に木を削り、漆塗りを施した職人技のQualityの高さは、実物を手にしたときに実感できるはずです。
欅の漆塗り茶椀
欅の木を採用することで軽くて使いやすく、漆を塗ることで丈夫で長く使える茶椀に仕上がりました。茶道の茶椀として欠かせない茶溜まりもついています。
「I for you 宙」の茶器は末永くお使いいただけるよう、漆器を中心に作られています。漆器は経年による色あせ、ひび割れや傷などの破損があった場合でも、改めて漆を塗ることで修理が可能です。使用や持ち運びを重ねメンテナンスをしたくなった時に、お気軽にご相談いただけます。
日本の伝統を引き継ぐ鯖江から海外へ!
今回、塗りを担当した越前漆器がある福井県鯖江市は国産メガネフレーム95%近くのシェアを占める街ですが、業務用漆器のシェアも80%近くを占めるものづくりの街。
日本の伝統的な技術を使った商品を是非、海外のお土産にいかがでしょうか?漆を使った商品は、ホームステイのご挨拶や海外から来日するエグゼクティブへの贈り物などにも喜ばれていて大変オススメです。
また、購入者の方も実際に漆文化を体験(漆塗り体験、蒔絵体験など)する事が可能です。詳しくは越前漆器協同組合のHPをご覧下さい、